2012年01月14日
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感想・映画「ロボジー」【ネタバレ注意】

Written By: トーノZERO連絡先

「うわあ、今日は14日じゃないか」

「吉田君のような声を上げてどうしたんじゃ」

「強引に時間を作ってみてきたよ」

「山本五十六にするかイナズマイレブンにするかマジックツリーハウスにするかと思ったけど、結局ロボジー」

「なんでじゃ!」

「いや、何となく。フィーリングで」

感想 §

「それでロボジーはどうだったの?」

「割引日の公開初日の午後という好条件が重なったとは言え、ほぼ満席。これは凄い勢いだ。注目度絶大だろう」

「中身は?」

「けっこう笑いが漏れていたから、笑える楽しい映画であることは確かだろう」

「他には?」

「ガンダムとコスプレ」

「は?」

「ガンダムとかザクとかが、かなり背景に映り込んでいる。シャア専用ズゴックという台詞まである」

「まさか」

「コスプレはハガレン(たぶん)とか綾波とか初音ミクとか」

「オタク映画じゃないか」

「限り無くロボットのコスプレに隣接した映画であろう」

「じゃあ、オタク映画と考えていいの?」

「違う。本物のロボットはコスプレとは違う世界にあるからだ」

「人がロボットを模倣するのとは違うってことだね」

「この映画の軸は3本ある。技術者、爺さん、そしてニュー潮風ファンの女の子だが、実は技術者は必至に勉強して本物を作ろうとするし、ニュー潮風ファンの女の子も入所して合流してしまう」

「本当に作っていく過程では様々な苦しみがあるってことだね」

「その中には張りぼてで誤魔化すというのもあり、それはコスプレと隣接する。隣接するが、同じでは無い」

「ゴールが違うわけだね」

ジーとは §

「だからロボジーのジーは、爺さんのジーであると同時にガンダムのGでもあるわけだな。かかかか」

「ぎゃふん」

「背景に古そうな感じのガンダムのポスターが貼ってあった気がする。ファーストガンダムの劇場版のポスターなのかな。良く分からないけど」

「ガンダムどうでもいい人の曖昧発言来た!」

「なめるなよ」

「えっ? 違うの?」

「ハガレンも綾波も初音ミクもどうでもいいぞ」

「ぎゃふん」

映画として §

「映画の構成としても面白い。何しろ、ロボの落下というモチーフが反復されて終わるのかと思わせたらそうではなく、せっかく作ったロボの代理を頼むというモチーフの反復で終わるわけだ」

「そうか」

「特に女の子。ニュー潮風ファンから敵になって、最後は味方に戻る。この立場の変転がエキサイティングで意外性がある」

追記 §

「そうそう。ニュー潮風のニューって、きっと伊達じゃ無いνガンダムのニューだよ」

「ひぃ~」